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刑務官を拝命(合格)したら?研修内容を紹介

「矯正研修所」(東京都府中市)

 

【刑務官に採用されたら?】

刑務官採用試験の二次試験に合格すると、人事院の「刑務官採用候補者(内定者)名簿」に登録されます、合格者は採用される地域を管轄する矯正管区から、勤務希望の施設などの意向調査が行われ、採用試験の成績・施設の欠員状況を鑑みて、内定者に配属先の施設を打診します、内定者は打診された施設で良ければ、その施設に出かけ、総務部長や処遇部長の幹部と面接を行い、その施設への配属の可否についての最終判断が行われます。

面接の結果・・・配属が決まれば、その施設が内定者の「拝命施設」となります。
 ※「拝命」・・・、公務員の世界では「採用」を「拝命」と言います。

「拝命施設」が決まったら、原則として「官舎」に引っ越すことになります、官舎は拝命施設の近所にあります、そして初登庁となります・・・所長の前で「刑務官拝命の宣誓文」を読上げ署名捺印、制服・制帽・装備品の貸与を受けます、制服に着替えたら拝命の申告を各部署して回る「挨拶回り」、施設内の見学と勤務などに関する説明が行われます。

2日目から、約3週間の「自庁研修」が行われます、刑務官としての心構え、拝命施設に関すること、刑務官として必須諸法令に関する概要、勤務に関する諸規則、勤務シフトの説明給与・休日・福利厚生、初等科研修に関すること・・・etc、2~3日程度の講義を受けます。

そして、先輩に付いて見習勤務を始めます、門衛・入浴監視・運動監視・面会連行など・・・

見習い勤務を担当する先輩は、去年又は一昨年に拝命した方です、初等科研修や身近な
ことで分からないことがあったら、その先輩に聞いてみてください。

※自庁研修、「初等科集合研修」が修了後、拝命施設に戻り再び約5ヶ月の自庁研修が行われます。

【初等科研修】

「初等科研修」は、合計8ヵ月の期間です、刑務官を拝命した者が、必ず通る道です。この研修は大きく分けて、矯正研修支所にて行われる「初等科集合研修」(約2ヶ月半)と拝命施設にて行われる「自庁研修」(約5ヵ月半)になります。

拝命施設に赴任して、自庁研修が始まり暫く過ぎた頃? 初等科集合研修に関する通知があるかと思います。初等科集合研修は、各矯正管区の矯正研修支所に入所して行われる合宿制の集合研修です、管区内の各施設から初等科研修を受けるために、拝命した新人の刑務官たちが集まります。

「初等科集合研修」+「自庁研修」、この二つの研修が修了して、初めて「初等科研修」が修了となり、晴れて刑務官デビューとなります。

 

▲「矯正研修所・矯正研修支所の配置」

1日の流れ

▲「朝礼」の光景

▲食堂での食事

【初等科集合研修の日課表】

「朝礼」(制服姿)。この時に携帯3品点検があります。この時間に教官からの伝達事項があります。 ※「携帯3品」・・・「刑務官手帳」「呼子笛」「携帯捕縄」、刑務官が携帯する必須アイテム。

夕食後は余暇時間、外出も可能です。もちろん、予習・復習の勉強もしないといけません。風呂はこの時間帯に入ります。

土曜・日曜・祝日、研修はお休みです、外泊も可能です(←休み明け前日の門限まで)。

◎研修内容

初等科集合研修は、主に「講義・演習」と「実技・訓練」に分かれて実施されます。

刑務官は「公安職員」なので、「けん銃使用法」の実技訓練を受けます、実弾の射撃訓練も行われます。

これは意外かと思います、けん銃を携帯して勤務している警察官と違い、刑務官は通常勤務で、けん銃は携帯しません、天災事変や暴動などの緊急事態では、刑務官は護身用として、けん銃を携帯します。

集団行動訓練は、刑務官で必須の「点検礼式」(基本教練)、被収容者を動かすための号令の掛け方に刑務所の警備活動訓練を受けます、警備活動訓練では・・・警察の機動隊と同様のヘルメットや防具を身に付けての訓練です。

護身術の訓練では、刑務官に必須の「矯正護身術」の訓練を受けます、矯正護身術は検定試験があります、武道の訓練もあります、「柔道」or「剣道」を選択して訓練を受けます、拝命施設では・・・定期的に「武道訓練」が行われております、警察官と同様に、刑務官も、柔道・剣道の武道大会が行われます。

初等科集合研修では、「講義・演習」「実技・訓練」の両方、試験・効果測定が実施されます。

その成績は「拝命施設」に報告されます、初等科集合研修を優秀な成績を修めた者は、「中等科研修」の選抜試験を受験するために、必要な勤務年数が短縮されるなどの優遇制度があるようです。

「初等科集合研修」・・・、管区内の各施設(刑務所・拘置所・女子刑務所・少年刑務所など)で拝命した新人の刑務官が集まります、同じ刑務所でも、A級やB級の施設、少年刑務所、女子刑務所、拘置所等様々な施設があります、拝命施設しか知らない新人の刑務官にとって、この研修で同期の仲間が出来ます、アフターでは大いに交流して情報交換と友好を深め、研修に励んでください。

※研修中も、給与が支給されますので、しっかり勉強してください。