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最低賃金の計算方法を労働形態別に具体例と合わせて解説

最低賃金の対象となる賃金

最低賃金の対象となる賃金は、毎月支払われる基本的な賃金に限られます。具体的には、基本給と諸手当(ただし、精皆勤手当、通勤手当、家族手当などを除きます。営業手当などは含まれます。)が対象となります。逆に、以下の賃金は最低賃金の対象から除外されます。

最低賃金の対象から除外される賃金

1. 臨時に支払われる賃金(結婚手当など)
2. 1ヶ月を超える期間ごとに支払われる賃金(賞与など)
3. 所定労働時間を超える期間の労働に対して支払われる賃金(時間外割増賃金など)
4. 所定労働日以外の労働に対して支払われる賃金(休日割増賃金など)
5. 午後10時から午前5時までの間の労働に対して支払われる賃金のうち、通常の労働時間の賃金の計算額を超える部分深夜割増賃金など
6. 精皆勤手当、通勤手当及び家族手当

最低賃金額以上となっているか確認する方法

実際の賃金が最低賃金以上となっているかどうかを調べるには、最低賃金の対象となる賃金額と適用される最低賃金額を次の方法で比較します。

あなたの給与の支払われ方が、

a. 時間給の場合

時間給≧最低賃金額(時間額・・669円)

【計算例】広島県で時間給760円(通勤手当100円を含む)で働く労働者Aさんの場合

時間給780円-通勤手当100円=680円となります。

よって、広島県の最低賃金669円上回り、最低賃金は守られています。


b. 産業別最低賃金額が決められている場合(日額を含む)

時間給≧産業別最低賃金額

日給÷1日の所定労働時間≧産業別最低賃金額(日額を含む)

【計算例】広島県内の衣・食・住の商品を取り扱うスーパーで日給6,000円(通勤手当200円を含む)で1日8時間(1カ月22日)働く労働者Bさんの場合

日給より通勤手当を除く 6,000円-200円=5,800円
時間給の算出 5,800円÷8時間=725円(時間給)となります。

時間給725円≦産業別最低賃金739円となり、産業別最低賃金は守られていません。

最低賃金額よりの差額分の時間給14円(月額2,464円)を使用者に請求できます。

※労働基準法で賃金の請求を2年間行わない場合、時効によつて消滅します。

c. 月給等の場合

賃金額を時間当たりの金額に換算し、最低賃金(時間額)と比較します。

ただし、日額が定められている産業別最低賃金が適用される場合には、賃金額と最低賃金額の日額のそれぞれを時間当たりの金額に換算して比較します。

【計算例】

   広島県内で事務職をする労働者Cさんは

 






年間所定労働日数252日
月額  115,000円
通勤手当  4,200円
皆勤手当 10,000円
所定労働時間は毎日8時間





で働いている。

 

 

広島県の最低賃金が時間額669円とすると、Cさんの賃金は最低賃金を満たしているか計算してみましょう。

(考え方)
月給制の場合は、次のような計算式を用いて比較する。(基本給に通勤手当・皆勤手当は含まない)

 

月給額×12か月
─────────────  ≧  最低賃金額(時間額)
年間総所定労働時間

 

Cさんの場合、上記の計算式に当てはめると、

 

月給115,000円×12か月
───────────────── =  684円52銭
年間所定労働日数252×8時間

 

684円52銭>最低賃金額654円

したがって、Cさんの賃金は最低賃金を満たしています。